つみたてNISAとiDeCo満額でFIREできる?
答え:できません。
生活費の25倍を貯める
15年以内に退職
FIREがメジャーになってきたことは嬉しく思いますが、時折、
「つみたてNISAとiDeCo満額!FIRE目指します!」
というような方を見かけます。
残念ながら、つみたてNISAとiDeCoだけではFIREできません。
つみたてNISA
→ 年間40万円の積立では足りない
iDeCo
→ 60歳まで引き出せない
ここで定義したFIREを目指すには、年間の貯蓄率を50%以上にする必要があります。
また、一般的な定年(60歳)よりも早く資産の取り崩しが必要になります。
つみたてNISA満額では足りず、iDeCoとは相性が悪いのです。
なぜ、誤解が生じているのか?
多くの資産形成本では
「つみたてNISAやiDeCoのような非課税枠を活用しよう!」
と書かれているものが多いです。
しかし、
「資産形成 ≠ FIRE」
です。
そこを都合よく解釈して
「FIREしたい→つみたてNISAとiDeCoでOK」
このような考えになっているのでしょう。
つみたてNISAやiDeCoは、老後資金の準備にはもっていこいの制度になっています。
そのため、多くの資産形成コンテンツでオススメ(必須)とされています。
しかし、FIREを目指す場合、つみたてNISA満額だけでは足りず、iDeCoとは相性が悪いのです。
つみたてNISAがFIREに不向きな理由
年間40万円の積立では足りない
FIREを目指す場合、年間40万円での積立では足りません。

想定利回り5%では、15年間の積立投資で約891万円になります。
一般的なFIREは、生活費の25倍を貯めて年4%ずつ取り崩すことを指します。
891万円の4%は約35万円、年間35万円程度で暮らすのは難しいでしょう。
FIREを目指すなら、つみたてNISA満額で満足してはいけません。
毎月10万円でも20万円でも積み立てる必要があります。
iDeCoがFIREに不向きな理由
60歳まで引き出せない
早期に引退したいと言っているのに、60歳まで引き出せないとか論外です。
iDeCoは自分用の年金を作る制度ですので、この制度を利用してFIREするというのは矛盾しています。
僕自身も、iDeCoや企業型の確定拠出年金に関しては消極的です。
企業型が強制加入なので、最小の掛金で仕方なく行っています。
FIREするにはどうすればいいのか?
つみたてNISAは満額利用+さらに投資
貯蓄率:50%以上が理想
FIREを目指すなら、つみたてNISA満額のような甘っちょろい積立額ではダメです。
つみたてNISAの枠は使い切り、さらに課税口座でも投資を行いましょう。
過去のFIRE達成者を見ると、手取り年収の50%以上、毎月10万円以上は必要です。
僕もFIREを目指していますが、一般NISAを(夫婦2人分)フル活用して、毎月20万円以上積み立てています。
まとめ
つみたてNISA
→ 年間40万円の積立では足りない
iDeCo
→ 60歳まで引き出せない
つみたてNISAは満額利用+さらに投資
貯蓄率:50%以上が理想
つみたてNISAやiDeCoは制度としてはかなりお得なのですが、「FIREを目指す」ということに関しては不十分です。
もっと多くの金額を投資に回す必要があります。
- 支出を見直す
- 収入を増やす
- 投資に回す
普通の人は、これを10年以上続けてやっと手に入れられるのです。
若くして働かなくても生きていける状態、FIREの道のりは簡単ではありません。
ただ、「苦労してでも手に入れたい」と思えるものでもあります。
僕自身が行っている節約方法や資産の運用方法、考え方についても当ブログで紹介していきます。
貯蓄率を上げる、資産を運用する、ということの参考になれば嬉しいです。
嫌な仕事から解放される、FIREして悠々自適な生活を送れる人が一人でも増えることを願っています。
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