こんにちは。「ガウ」です。
先日、会社の補助を使って胃がんの検診を受けてきました。
人生で初めて胃カメラを飲んだのですが、実際に体験する前は不安や疑問がありました。
- 胃カメラって痛い? 苦しい?
- 口からと鼻からどっちがいい?
- 胃カメラをやる意味は?
- バリウムと何が違うの?
この記事では、僕が実際に体験した内容を交えながら、これらの疑問に答えていきます。
胃カメラとバリウムの違い
胃がんの検診には「バリウム検査」と「胃カメラ」があります。
「バリウム検査」は、造影剤となるバリウムを飲んでレントゲン撮影(X線撮影)を行い、胃の中の様子を観察します。
「胃カメラ」は、小型のカメラを口、または鼻から挿入し、胃の中を直接観察します。
「バリウム検査」のメリット、デメリット
- 胃全体の検査ができる
- 胃カメラと比べて費用が安い
- 胃カメラと比べて検査時間が短い
- 小さい病変が見つけにくい
- 少量だがX線による被ばくがある
- 異常が見つかると、再度「胃カメラ」による検査が必要
「 胃カメラ 」のメリット、デメリット
- 小さな病変も発見しやすい
- 病変そのものを確認できる
- ピロリ菌感染も発見できる
- 胃全体の把握は難しい
- バリウム検査より費用も時間もかかる
- 咽頭反射 (「おぇっ」ってなるヤツ)が起こりやすい
(バリウム検査よりも苦しい)
「バリウム検査」と「胃カメラ」で一長一短あるようですので、費用や補助制度などを考慮して決めればいいと思います。
ちなみに、僕が「がん検診」をお願いした病院では「胃カメラ」を推奨していました。
胃カメラを受ける必要があるのか
20代~30代の間に一度は受けるべき
20代~30代のうちに、一度は「胃カメラ」そして「ピロリ菌」検査を受けるべきだと思います。
日本人がかかる胃がんは、98%がピロリ菌感染によるものと言われています。
「ピロリ菌」は、がんだけでなく胃潰瘍や十二指腸潰瘍も関連することが分かっています(※)。
「ピロリ菌」が見つかった場合は「ピロリ菌」を除去してもらい、胃がんや他の病気の発症リスクを下げましょう。
「ピロリ菌」を除去することで、胃がんの発症リスクをかなり抑えることができますし、頻繁に胃がんの検診に行く必要もなくなります。
僕が胃がん検診を受診した際も、お医者さんから「今回の検査でピロリ菌がいなければ、しばらく(5~10年くらい?)胃がん検診は受けなくていいよ」と言われました。
胃カメラは口と鼻、どっちから入れるのがいいのか
鼻からの方が楽(らしい)
口コミや僕の周りの経験者に聞く限り「鼻からの方がいい」という声が圧倒的に多いです。
- 呼吸が楽
- 検査中に会話ができる
- 嘔吐反射 (「おぇっ」ってなる感覚)が少ない
しかし、鼻から行うデメリットもあります。
- 口からの方が得られる画像が鮮明
- 鼻が小さい人は、口よりも苦しい
- 検査と同時にポリープの切除などの処置ができない
(口からなら検査と同時に処置できる)
僕も鼻からの胃カメラにしましたが、人より嘔吐反射が強いためか、鼻からでも「とても苦しかった」です。
どうせ苦しいなら、どっちでもよかった気がするので、
基本的には鼻から、「異常があった際は一緒に処置してほしい」と思う方は口からにすればいいのではないでしょうか。
あと、麻酔をかけるので痛みはなかったです。
ただ苦しいだけ…
胃カメラの費用
一般的には「1万円~2万円」となっています。
僕が検査した際は、約13,000円でした。
(会社の補助を利用したので、負担額は「0円」でした。)
各自治体や会社の健康保険で補助を実施しているところも多いので、一度お住いの地域のサービス、会社の補助制度を確認してみましょう。
胃カメラ体験記
前日、当日朝の注意事項
胃カメラの前日は、胃の中を空っぽにするために、夜9時以降は何も食べてはいけません(水はOK)。
できれば夕食は19時から20時までに済ませ、食べすぎや脂っこい食事は避けましょう。
当日の朝は、朝ご飯を食べてはいけません。コップ1、2杯の水を飲みましょう。
薬を服用している方は、飲まないように指示されることもあるので、事前に伝えておきましょう。
当日の流れと検査にかかった時間
- 受付
- 胃をきれいにする薬を飲む
- 鼻の通りを良くする液体を鼻の中に噴射される(両方の鼻穴)
- 鼻の中に麻酔を噴射される
- 検査室に入りベッドに横たわる
- 鼻に胃カメラを入れられる
- 悶絶タイム(10分程度)
- 胃カメラ終了
- 検査(撮影結果)を確認
胃カメラを体験した感想
胃をきれいにする薬は、小さいコップ一杯分位を飲む必要がありました。
味は「美味くもなく」「不味くもなく」、少しとろみがあって飲みにくかったです。
鼻の通りを良くする液体は、無味無臭で刺激があったりはしませんでした。
どちらの鼻穴に胃カメラを入れるかは、実際に胃カメラを挿入する際に決めるので、両方の鼻穴に噴射されます(この後の麻酔も同様)。
麻酔の方は、鼻から口、のどに垂れてくるのですが、とても苦いです。
この垂れてきた麻酔は、飲み込まないほうが良いらしく、しばらくは垂れてきた麻酔を口から吐き出すということを繰り返していました。
生まれて初めての麻酔でしたが、鼻の中が熱くなってモヤモヤするような感じがしましたね。
胃カメラは直径5、6 mmぐらいのサイズでした。
この直径5、6 mmのカメラを、鼻にねじ込まれます。
鼻の中を通っているときは、麻酔が効いているので痛くも苦しくもありません。
苦しくなったのは、のどに到達した辺りでした。
嗚咽が止まらなかったです。
体は吐き出そうとしているのに、カメラはどんどん奥に入っていき、胃の中を動き回ります。
苦しくて涙、鼻水、よだれが止まりませんでした。顔面崩壊です。
途中から嗚咽、涙、よだれ、鼻水を我慢するのをやめたら少し楽になりました。
おそらく体の力を抜いてリラックスするのがいいのでしょう。
(辛くて完全に力を抜くことはできませんでした。)
実際に胃カメラを入れられていた時間は「10分くらい」でしょうか。
(体感的には、もっと長く感じましたが…)
胃カメラが終わった後は、だんだん鼻がヒリヒリしてきます。
僕の場合は、鼻の中から少し出血もしていました。
あと、のども痛くなります。
検査後に撮影した胃の画像を見せてもらったのですが、とてもキレイな画像でしたね。
キレイすぎて若干気持ち悪いくらいでした。
「オリンパス」スゲーって思いました。
ちなみに、胃がんもポリープもなく、ピロリ菌も見つかりませんでした!(安心!)
「胃カメラ」の全項目に要した時間ですが、僕の場合「ピロリ菌検査」も一緒に受けたのと、評判のよい病院でかなり混んでいたため、4時間近くかかりました。
胃カメラを受ける場合は、時間に余裕をもっておきましょう。
できれば、検査の後にはスケジュールを入れないほうがいいと思います。
まとめ
- 痛くはないが、かなり苦しい
- バリウム検査と胃カメラは一長一短
- 胃カメラは受けた方がよい
(「ピロリ菌検査」も一緒に受けよう!)
胃がんを含むがんの発症率は、30歳から徐々に増えていきます。
胃がん発症のリスクを下げるために、若い方でも一度「胃カメラ」「ピロリ菌検査」を受けてみてはいかがでしょうか。
胃がん検診を受けようと考えている方の参考になればうれしいです。
コメント