皆さんの会社では確定拠出年金を導入していますか?
僕の就職した会社では確定拠出年金が、退職金制度の一部として導入されています。
入社当初、担当者が説明している時、
確定拠出年金?運用?
(何言ってんだコイツ)
と思った記憶があります。
今では投資をするようになり、ようやく確定拠出年金のメリットが分かりました。
確定拠出年金は、老後資金を準備するための非常に優秀な手段です。
そして、確定拠出年金は「何で運用するか」が超重要です。
運用商品選びを間違えると、
という危険性があります。
この記事では
僕は確定拠出年金を運用して10年以上になります。
記事の後半では、
も紹介、運用イメージの参考になると嬉しいです。
【確定拠出年金】とは
確定拠出年金とは、簡単に言ってしまうと自分で用意する年金です。
会社員、公務員なら「1階の国民年金+2階の厚生年金」がもらえますが、確定拠出年金は年金をさらに上積みする手段です。
国民年金や厚生年金は、年々支給額が減少しています。
しかし、確定拠出年金は運用次第で年金を増額できます。
減った年金を補填するための制度と言ってもよいでしょう。
【確定拠出年金】の特徴
企業型の確定拠出年金(企業型DC)には、普通の年金とは異なる特徴があります。
【確定拠出年金】のメリット・デメリット
企業型DCのメリットとデメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
掛金は会社が出す 会社のお金で運用できる 運用益が非課税 払う税金が少ない 受取時は控除が適用 払う税金が少ない | 原則60歳まで受取不可 60歳未満は受け取れない 運用に失敗すると年金が減る 損失が出る可能性もある 選べる商品が限られている ベストな商品が選べない |
【確定拠出年金】の運用商品
確定拠出年金の運用商品には、「元本保証型の商品」と「元本保証なしの商品」があります。
元本保証型の商品 | 元本保証なしの商品 |
定期預金 生命保険 | 国内債権 外国債権 国内株式 外国株式 |
元本保証型
元本保証型は基本的に元割れがない商品です。
支払った分のお金は確実に返ってきます。
ただし、金利が低く、お金が増えることはないと考えるべきでしょう。
お金が増えないというのは、実は大きなデメリットなのです。
メリット | デメリット |
払った分は確実に受け取れる お金の金額は減らない | 金利が低い(お金が増えない) インフレに負ける |
お金の価値というのは、基本的に年々低下します。
インフレというやつです。
今100円で買えるものも30年後には200円。
同じ100円でも買えるものが少なくなる。
これがインフレ(物価上昇)。
そのため、このインフレを超えるスピードでお金を増やさなければ、老後資金が足りないということになりかねません。
元本保証なしの商品
元本保証なしの商品は、元割れ(支払った分受け取れない)する可能性があります。
その反面、大きなリターン(リスク)を得られる可能性もあるのです。
メリット | デメリット |
大きなリターン(リスク) 支払った以上もらえるかも | 元割れする可能性がある 支払った分もらえないかも |
国内債権<外国債券<国内株式<外国株式の順でリスクが大きいです。
運用がうまく行った時のリターンも上記の順で大きくなります。
確定拠出年金の場合、インデックス・ファンドなどの投資信託による運用になるでしょう。
インデックスとは日経平均、TOPIX、S&P500などのこと
インデック・ファンドは「株(債券)のオススメセット」みたいなイメージだよ
【確定拠出年金】にオススメの投資手法
僕がオススメする運用商品は「外国株式」です。
確定拠出年金は、老後資金の準備に使われることが多いでしょう。
つまり、運用期間が長くとれるということです。
米国株インデックスのS&P500に投資した場合、「15年以上投資すると損をする可能性は低い」というデータがあります。
また、企業型DCでお金を出してくれるのは会社です。
自分のお金で株式投資を始めるのは、かなり勇気が必要でしょう。
これからは「投資をしている人」と「投資をしていない人」で、経済格差が広がる時代。
まずは会社のお金で「株式投資の値動き」に慣れておくとよいと思います。
期待リターンの比較
銀行預金で運用した場合と、外国株式で運用した場合を比較してみましょう。
掛金は月々5000円、銀行預金金利は0.002%、外国株式想定利回りは5%で計算しています。
なんと40年で3倍以上の差になっています。
もちろん、実際の株式運用は上のように上手くいきません。
しかし、銀行預金では増やせる可能性を捨てているのです。
商品選びのポイント
外国株式で運用する場合、どんな商品でも良いわけではありません。
中にはとんでもない「ぼったくり商品」もあります。
商品選びで見るべきポイントは2つです。
全米株式 | 全世界株式 |
S&P500 CRSP USトータル・マーケット・インデックス | MSCIコクサイ・インデックス FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
【確定拠出年金】管理人の運用実績
ここからは、僕自身の運用商品と運用実績を紹介します。
株式投資による運用イメージの参考にしてみてください。
毎月の拠出額
毎月の拠出額は、給与額、会社のルール、拠出額の設定など、個々人の状況で異なります。
僕の場合、毎月の拠出額は
入社当時:5,000円/月
現在:7,500円/月
となっています。
入社当時よりも毎月の拠出額が増えているのは、入社当時よりも給料が上がっているからです。
拠出額が給料に比例しているので、給料が上がると勝手に拠出額が増えます。
現在の運用商品
僕が現在確定拠出年金で運用している商品は以下の2つです。
商品名 | 評価額 | 取得額 | 損益 |
みずほ信託円株インデックスS (日本株連動) | 588,190円 | 409,494円 | 178,696円 |
OneDC先進国インデックス (外国株連動) | 947,372円 | 573,695円 | 373,677円 |
僕は日本を応援したいので、TOPIX連動の投資信託も組み入れています。
損益を見るとわかるのですが、外国株連動の方がリターンが大きいですね!
入社当時は投資のことが全然分からず
銀行預金と生命保険にしていました(泣)
資産残高の推移
10年間の資産残高は、以下のように推移しています。
入社当初は、銀行預金や生命保険をメインとしていたので、損益(赤い部分)がほとんどありません。
株式投資メインに変更してからは、利益(赤い部分)が徐々に増加しています。
受取時の金額シミュレーション
今と同額の掛金、利回り(8%)で60歳まで運用した場合をシミュレーションしていみましょう。
掛金総額:約330万円に対し、受取金額:約1900万円と6倍以上です。
退職金と合わせると老後資金問題はなくなるでしょう。
(こんなに上手くいくとは限りませんが。。。)
早くから積極的にリスクを取った結果だよ
確定拠出年金は運用益が非課税ですので、税金の心配はほとんどしなくてよいでしょう。
まとめ 確定拠出年金は老後資金の強い味方!
今の世の中、リスクを取らずしてリターンはあり得ません。
では、どこでリスクをとるか?
確定拠出年金は「原則60歳まで使えない」「企業型ならお金も会社持ち」です。
確定拠出年金は「初めて投資する」「リスクに触れる」には、ちょうどよい制度ではないでしょうか?
確定拠出年金をきっかけにして、資産運用を始めていく人が増えるといいですね。
皆さんの資産運用が上手くいくことを願っています。
コメント