こんにちは。自称ビビリ青森県代表「ガウ」です。
最近、株式市場は下落が続いています。
一方で、債券価格は各国の利上げにより上昇中です(日本除く)。
一般的に、株価と債券価格は逆の値動きをすると言われており、まさにその傾向が見られています。
投資信託の中には「バランスファンド」と呼ばれる商品があります。
「バランスファンド」は、株式と債権で構成された商品です。
「バランスファンド」は株式が下落していても、その影響を軽減する効果が期待できます。
そのため、
投資を始めたいけど
激しい値動きには耐えられる自信がない
という投資初心者にはオススメの商品です。
「バランスファンド」には、以下のような商品があります。
これら3つの「バランスファンド」は「株式:債券=50:50」の比率で構成されています。
僕も「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を保有しています。
実際の運用実績などはこちら。
7年近く運用していて、利益は100万円を超えそう!
最近の株式下落でも、債券が含まれていることもあり、利益を保てています。
この記事では
を紹介します。
投資信託で運用する場合、ファンド選びはとても重要、ファンド選びの参考になると嬉しいです。
バランスファンドのメリット・デメリット
この記事で紹介するバランスファンドは「株式:債券=50:50」で構成されています。
債券が組み込まれているのが大きな特徴です。
株式に加え、債券が加わることで次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
株式下落時の影響が軽減 自動リバランスで管理がラク | 株式上昇時の爆発力がない 手数料が高め |
一般的に、債権価格は株式価格と逆の値動きになります。
- 株式下落時:債券価格アップ
- 株式上昇時:債券価格ダウン
そのため、株式100%の投資信託に比べ、値動きがマイルドになります。
株式は20〜30%程度値下がりすることが多々あります。
「そんな下落に耐えられない」という人に、バランスファンドはオススメです。
リバランスとは簡単にいうと比率を整えることです。
「株式:債券=50:50」という比率は、日々の値動きで変動してしまいます。
株式と債券を個別に買っている人は、定期的に比率を見直す必要がありますが、バランスファンドなら勝手にリバランスしてくれます。
買ったら「ほったらかし」で大丈夫
あとはプロがやってくれる
ただし、手間がかかっているため、個別に購入するよりも手数料は高いです。
ベンジャミン・グレアム氏推奨のポートフォリオ
「株式:債券=50:50」という比率は、ベンジャミン・グレアム氏が推奨しているポートフォリオとしても知られています。
ベンジャミン・グレアム氏は投資の神様と呼ばれているウォーレン・バフェット氏の師匠です。
代表的なバランスファンドの比較
冒頭でも紹介した「株式:債券=50:50」で構成されるバランスファンドを比較してみましょう。
商品名 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)(愛称:まるっと米国) | 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型) |
投資対象 | 全世界株式と全世界債券 | 米国株式と米国債券 | 全世界株式と全世界債券 |
純資産額(2022年5月20日時点) | 3004.48 億円 | 10.37 億円 | 36.28 億円 |
設定日 | 2007年3月15日 | 2022年3月22日 | 2018年7月20日 |
分配金 | 再投資 | 受取または再投資 | 受取または再投資 |
購入手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 0.58% | 0.0938% | 0.222% |
信託財産留保 | 0.1% | なし | なし |
取扱証券会社 | セゾン投信 | SBI証券 | 楽天証券、SBI証券、マネックス証券など |
つみたてNISA | ○ | × | ○ |
iDeCo | ○ (楽天証券、SBI証券でもOK) | × | × |
セゾンと楽天は全世界の株式と債券で構成され、SBIは米国の株式と債券で構成されています。
配当金は、セゾンは「再投資」、SBIと楽天は「再投資」と「受取」から選べますが、どちらを選んでも実質「再投資」になります。
(配当金を出していない。)
その他の主な違いは以下の通りです。
- 純資産額
→ 大きい方がよい - 信託報酬(手数料)
→ 小さい方がよい - 取扱証券会社
→ 多い方がよい - つみたてNISA、iDeCo
→対応(○)の方がよい
直近の市場価格・分配金・利回りの比較
商品名 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)(愛称:まるっと米国) | 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型) |
市場価格 (2022年5月20日) | 18,727円 | 9,655円 | 12,178円 |
利回り (年率) | 8.90% (直近3年) | 0.90% (設定来) | 6.96% (直近3年) |
分配金 | 0円 | ー(データなし) | 0円 |
直近の利回りはセゾンが大きいです。
楽天も悪くありません。
SBIは発売されたばかりでほとんどデータがありませんので、今後の活躍に期待です。
ケース別のオススメファンド
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)(愛称:まるっと米国)
楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
それぞれのバランスファンドに特徴があり、「どんな人に向いているのか」というのが異なります。
この記事では以下の3つのケースを想定して、それぞれでオススメの商品を紹介します。
①つみたてNISAで運用
つみたてNISAは1年で40万円まで、最大20年間利益が非課税になる制度です。
投資する人にとって「投資益が非課税」というのは大きなメリットとなります。
このつみたてNISAを利用するなら
楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
がオススメです。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券では、提携しているクレジットカードで投資信託を購入できます。
クレジットカードによる購入では、0.5~1%程度のポイントが付与されるので、非常にお得でオススメです。
②NISA、特定口座で運用
一般NISAや特定口座で取引するなら、
SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)(愛称:まるっと米国)
楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
がオススメです。
オススメ理由は①と同じです。
SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)(愛称:まるっと米国)は手数料が安いですが、SBI証券でしか買えません。
③iDeCo(確定拠出年金)で運用
iDeCoは私的年金制度で、NISAと同様、運用益が非課税になります。
NISAとの大きな違いは、
- 掛金を所得控除できる(上限あり)
- 原則60歳まで引き出せない
点です。
iDeCoを利用するなら
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
がオススメです。
今回紹介したバランスファンドの中でiDeCo対応しているのが「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」だけです。
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はセゾン投信でしか買えないのですが、iDeCoを利用すると楽天証券やSBI証券でも買えます。
つみたてNISAと同じ証券会社で買えると
口座の管理がラクになる
なお、セゾン投信ではiDeCoの口座開設ができないので注意が必要です。
まとめ リスクを抑えて「ほったらかし」
バランスファンドは、株式と債権で構成されているため、株式市場下落時の値動きを軽減してくれます。
株式のみで構成されたファンドと比較すると低リスクと言えるでしょう。
しかし、全くリスクがないわけではないのでご注意ください。
軽減されるとはいえ、元割れする可能性は十分あります。
今の世の中、リスクを取らずにお金を増やすことはできないのが現実です。
バランスファンドは、比較的値動きがマイルドとなっています。
投資初心者が値動きに「慣れる」という意味ではオススメです。
僕も初めて買った投資商品は
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」
今でも保有していて、順調に増えています。
銘柄選びの参考になりましたでしょうか?
皆さんの資産運用が上手くいくことを願っています。
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