最近何かと話題となっているFIRE。
FIREとは「Financial Independence Retire Early」の略称で
を意味します。
どうやったらFIREできるんだろう?
これまでにFIREを達成した人たちは、大きくは3つの手法を用いていました。
この記事では、上記3つの手法について
を紹介します。
これからFIREを目指す人の参考になると嬉しいです。
FIRE達成方法の具体例
①米国株ETF投資
年利5%以上を目指せる米国株ETFに投資する手法です。
FIRE後は、米国株ETF売却によるキャピタルゲインで生活します。
①米国株ETF投資の銘柄
①米国株ETF投資で投資する具体的な銘柄は
です。
最近では、上記ETFと同じ指数に連動する投資信託も登場しました。
ETFは投資初心者は手が出しにくいですが、投資信託は初心者でも簡単に購入できます。
①米国株ETF投資のメリット・デメリット
①米国株ETF投資でFIREを目指すメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット |
再現性が高い | 大金と時間が必要 不景気に弱い |
メリット①:再現性が高い
①米国株ETF投資によるFIREは再現性が高いです。
②高配当株投資や③不動産投資は、これを買えばOKというものはありません。
その時々に適した銘柄、物件を選ぶ必要があります。
対して米国株ETFは
という誰でも比較的簡単に取り組める手法となっています。
デメリット①大金と時間が必要
一般的なFIREは、年間生活費の25倍の資産が必要と言われています。
年間生活費が300万円の場合、約7,500万円必要です。
毎年300万円貯蓄、年利5%で運用したとしても13年近くかかります。
デメリット②不景気に弱い
また、米国株ETFによるFIREでは、FIRE直後に不景気(株式市場の暴落)が起きると、高確率で資産が底をついてしまいます。
(シークエンス・オブ・リターン・リスク)
そのため、景気によってはFIRE時期を伸ばしたり、不景気を考慮した追加資産(現金クッション)が必要になるでしょう。
FIRE達成のために必要なこと
①米国株ETF投資によるFIREに必要なことは
入金力とは、ETFを買うお金のことです。
①米国株ETFでFIREを目指す場合、貯蓄率(入金力)を高めるのが最も効果的です。
「できる限り多くの資金で、できる限り早く米国株ETFを購入する」
というのが、FIRE達成の近道となります。
FIRE達成期間と貯蓄率の関係は、以下の記事でも紹介しています。
貯蓄率(入金力)を高めるには、
この二つが必要となります。
収入を増やすことは「誰もが出来るものではありません」が、支出を減らすことは「誰にでも出来ること」です。
まずは、支出を減らす工夫をしてみましょう。
支出を減らすことは、FIREの目標金額を減らすことにもつながります。
年間生活費とFIRE目標額の関係は、以下の記事でも紹介しています。
②高配当株投資
高配当株、連続増配当金、高配当ETFなどに投資する手法です。
FIRE後は、配当金によるインカムゲインで生活します。
②高配当株投資のメリット・デメリット
②高配当株投資でFIREを目指すメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット |
不景気に強い | 大金が必要 柄選びが難しい |
メリット①:不景気に強い
優良な高配当株は、不景気でも安定した収入が得られます。
株価が暴落した場合、①米国株ETF投資では取り崩せる資金が減ってしまったり、資金が底をつく可能性が高くなります。
②高配当株投資なら、減配さえなければ株式市場が下落しても、安定した収入が得られます。
デメリット①:大金が必要
配当金で生活しようとすると、まとまった資金が必要になります。
年間生活費:300万円、配当利回り:5%で想定しても、約6,000万円必要です。
6,000万円貯めるには、かなりの時間も必要でしょう。
デメリット②銘柄選びが難しい
高配当株投資は、銘柄選びと購入タイミングが非常に重要となります。
単純に配当利回りや株価のみを気にして購入するだけではダメです。
「財務が安定している」「株主還元に積極的」など、長期的に安定した企業の株を「割安な時」に買うということが必要となります。
優良銘柄を選ぶ能力は一朝一夕で身につくものではありません。
銘柄選びの力をつけるのにも時間がかかるでしょう。
FIRE達成のために必要なこと
②高配当株投資によるFIREに必要なことは
購入対象が高配当の優良銘柄というだけで、やることは①と同じです。
優良企業を選び安く買うには、財務諸表や経済動向などを読み解く力が必要となります。
「財務状況が良い」「連続増配」「株主還元に積極的」
このような企業を選ぶ力を身につける必要があります。
また、高配当株を買うタイミングも重要です。
株高の状態よりは、株安の状態で買った方が配当利回りが良くなります。
コロナショックのようなパニック売り(業績が悪くないのに売られている)なんかは狙い目ですね。
③不動産投資
アパートや一軒家などの不動産を購入し、定期的な家賃収入を得る投資手法です。
FIRE後は、家賃収入によるインカムゲインで生活します。
③不動産投資のメリット・デメリット
③不動産投資でFIREを目指すメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット |
レバレッジ効果が高い 不景気に強い | 物件を探すのが難しい 空室、災害リスクがある |
メリット①:レバレッジ効果が高い
③不動産投資は銀行からの融資(ローン)を受けることができるので、①米国株ETF投資や②高配当株投資より短期間でFIREできる可能性があります。
元手1,000万円で5,000万円の物件を購入し、年利3%(約150万円)の家賃収入というようなイメージです。
メリット②:不景気に強い
家賃収入は景気に左右されにくいため、安定した収入源になります。
デメリット①:物件を探すのが難しい
不動産投資では、物件選びが超重要です。
収益を出せる優良物件を選ぶ必要があります。
しかし、優良物件の情報というのは、表には中々出回らないことが多いです。。
自分で知識を身につけ、足を動かして探す必要があります。
また、購入金額が大きい分、物件選びを失敗した時のリスクは甚大です。
しっかりと知識をつけた上で取り組む必要があります。
デメリット②:空室、災害リスクがある
物件を購入しても、入居者が見つからなければ収入は得られません。
人が借りたいと思えるような物件を探し出す必要があります。
また、自然災害により物件が損壊する恐れもあります。
こればかりは保険以外に対策しようがないですが、そういうリスクも含んでいるというのは頭に入れておく必要があるでしょう。
FIRE達成のために必要なこと
③不動産投資によるFIREに必要なことは
ローンが使えるといっても、頭金なしでは後々の返済が厳しいものになってしまいます。
ある程度の頭金を貯めておいた方が、後々のリスクは少ないでしょう。
不動産投資を成功させるには、優良な物件を見つける必要があります。
これは書籍を読み、セミナーに参加し、実際に足を動かして見てみるなど、一朝一夕で身につくものではありません。
不動産投資の種銭となる資金を貯めながら身につけていきましょう。
管理人が使用している手法
僕もFIREを目指しており、①米国株ETF投資(投資信託)を使用しています。
主な理由は以下の通りです。
高配当株投資や不動産投資は、知識、経験、タイミングがとても重要です。
田舎の子育てサラリーマンだと優良銘柄、優良物件を探すのが難しいので
「タイミングを読む必要がない」
「買うだけでOK」
の①米国株ETF投資を選びました。
FIRE目標額になるまで淡々と買い続けます。
積立投資を始めて8年ほどになりますが、資産も順調に増えてきていますよ。
まとめ
それぞれのFIRE手法は一長一短があります。
自分に合ったFIRE手法を用いるのが理想ですが、迷った場合は①米国株ETFがオススメです。
①米国株ETF投資は
「証券口座を開設して米国株ETF(投資信託)を買うだけ」
とても簡単に始められます。
証券口座を持っていない人は、この機会に開設してみてはいかがでしょうか?
僕がオススメする証券口座はSBI証券です。
SBI証券は口座開設者数No.1の証券口座で、SBI証券の口座を持っておけば大抵のことは何とかなるでしょう。
など、①米国株ETF投資と別の投資の組み合わせでFIREしている人もいます。
②高配当株投資や③不動産投資に興味のある方も
「まずは①米国株ETF投資から始めて、②高配当株投資や③不動産投資の手法を試す」
というのはいかがでしょうか。
皆さまの資産形成が上手くいくことを願っています。
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