iDeCo、つみたてNISAを始めたい
でも投資信託の選び方がわからない
優良投資信託の目安が知りたい
老後資金や教育資金の準備に役立つのが、投資による長期運用です。
iDeCoやつみたてNISAなどの非課税制度を活用するのがよいでしょう。
投資を始める際に、悩みやすいのが何の銘柄に投資すべきかです。
個別株、債権、ETF、投資信託などがあります。
長期投資前提の初心者にオススメなのは、株式の投資信託です。
- 管理がラク
→ 運用会社がやってくれる - 少額から購入できる
→ 100円から購入可能 - 分散効果によるリスクヘッジ
→ 複数銘柄から構成されリスクを低減
投資未経験の人にとっては、嬉しいメリットがたくさんあります。
しかし、その投資信託も何千種類あり、その中から選ぶ必要があるのです。
しかも、中には「ぼったくり」のような商品もチラホラあります。
そこで、この記事では
どのような投資信託を選べばよいのか
具体的な投資信託の銘柄
投資信託の注意点
を紹介します。
これから投資を始めようと思っている方が、「ぼったくり」商品を購入しないようになれば嬉しいです。
インデックス投資信託がオススメ
投資信託には、大きく2つの種類があります。
インデックス投資信託:指数に連動する投資信託(ファンド)
アクティブ投資信託:指数を上回ることを目指す投資信託(ファンド)
指数というのは、有名なところでいうと日経平均やダウ平均です。
指数に連動して上下するインデックス投資信託
指数よりも大きく上下するアクティブ投資信託
となります。
この二つで、初心者にオススメなのがインデックス投資信託です。
インデックス投資信託をオススメする理由
インデックス投資信託がオススメな理由は以下の通りです。
- インデックス投資信託の方が成績がよい
- 運用コストが圧倒的に安い
- 分散効果が大きい
特にiDeCo、つみたてNISAのような長期前提の投資なら、低コストのインデックス投資信託がオススメとなります。
アクティブ投資信託は、成績のよいファンドが少ない上に、手数料も高く、特定分野に偏った構成になっていることが多く、優良なものを選ぶのは非常に難しいです。
インデックス投資信託の選び方
初心者にもオススメなインデックス投資信託ですが、その中にもの「優良」なものと「ぼったくり」のようなものがあります。
「優良」と呼べるような投資信託の特徴は以下の通りです。
- 手数料が安い
購入売却手数料:無料
信託報酬:0.3%以下 - 純資産額が大きい
純資産額:100億円以上 - 成長性のある指数
米国株式インデックス
全世界株式インデックス
手数料が安い
購入売却手数料:無料
信託報酬:0.3%以下
長期投資では、手数料の安さが運用成績に大きく影響します。
手数料がなるべく低いものを選びましょう。
購入手数料、信託財産留保(売却手数料)は無料、信託報酬は0.3%以下なら合格です。
信託報酬の0.1%の差はそこまで気にしなくてもよいでしょう。
(0.2%でも0.1%でも大きな差はない)
純資産額が大きい
純資産額:100億以上
純資産が少ないと、繰上償還という強制解約をされる可能性が高くなります。
純資産額は100億以上、大きいほど安心です。
成長性のある指数
米国株式インデックス
(例)
- S&P500
- CRSP USトータル・マーケット・インデックス
全世界株式インデックス
(例)
- FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
- MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
成長が期待できないインデックスでは、長期運用しても期待したリターンを得られません。
成長が期待できるのは、米国株式インデックスや全世界株式インデックスです。
具体的な投資銘柄
先ほど紹介した特徴に当てはまる投資信託をいくつか紹介します。
全米株式インデックス
- eMaxis Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
全世界株式インデックス
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMaxis Slim 米国株式(S&P500)
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
購入手数料 | なし |
運用管理費用 (信託報酬) | 年率0.0968% |
信託財産留保 | なし |
純資産額 (2022/7/27時点) | 13363.50億円 |
指数 | S&P500 |
S&P500は米国主要企業500社で構成される指数です。
そのS&P500に連動する投資信託となっています。
非常に低コストな上に、純資産額もかなり大きいです。
僕も保有しています。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
購入手数料 | なし |
運用管理費用 (信託報酬) | 年率0.162% |
信託財産留保 | なし |
純資産額 (2022/7/27時点) | 6219.95億円 |
指数 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
アメリカ企業のほぼ全てから構成されている指数です。
アメリカ企業全部に投資するイメージの投資信託となっています。
手数料は合格点、純資産額も大きいです。
僕も保有しています。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
購入手数料 | なし |
運用管理費用 (信託報酬) | 年率0.0938% |
信託財産留保 | なし |
純資産額 (2022/7/27時点) | 6141.41億円 |
指数 | S&P500 |
こちらもS&P500に連動する投資信託となっています。
手数料が非常に安く、純資産額も大きいです。
僕も保有しています。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
購入手数料 | なし |
運用管理費用 (信託報酬) | 年率0.1102% |
信託財産留保 | なし |
純資産額 (2022/7/27時点) | 654.88億円 |
指数 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
全世界の約9,000社から構成される指数です。
全世界の株式会社に投資するようなイメージの投資信託となっています。
非常に低コストで全世界式に投資でき、純資産も100億円以上あるので問題ありません。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
購入手数料 | なし |
運用管理費用 (信託報酬) | 年率0.212% |
信託財産留保 | なし |
純資産額 (2022/7/27時点) | 1916.31億円 |
指数 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
こちらも全世界の約9,000社から構成される指数に連動する投資信託です。
手数料は今回紹介する中では高めですが、0.3%以下なので問題ありません。
純資産は1,000億以上あるので償還リスクは低いです。
eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
購入手数料 | なし |
運用管理費用(信託報酬) | 年率0.1144% |
信託財産留保 | なし |
純資産額(2022/7/27時点) | 5988.80億円 |
指数 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス |
全世界の約3,000社から構成される指数です。
先ほど紹介した投資信託より構成銘柄は少ないですが、同じく全世界の株式会社に投資するようなイメージの投資信託となっています。
低コストな上に純資産も非常に大きいです。
僕も保有しています。
Fund of the Year 2021もオススメ
「Fund of the Year」は、投信ブロガーが選ぶ優良投資信託ランキングです。
証券会社の謳い文句や広告に惑わされず、ブロガー個人が「優良」と思う投資信託に投票して選ばれます。
この中の投資信託も優良な商品が多いので、参考にしてみてください。
この記事で紹介した商品もランクインしていますよ。
投資信託の注意点
初心者にもオススメの投資信託ですが、いくつか注意点があります。
運用手数料が発生する
→ 毎日手数料が取られる
元本保証の金融商品ではない
→ 損失を出す可能性もある
売買タイミングにラグがある
→ 今の価格で売買できない
運用手数料が発生する
投資信託は人に運用を任せている分、手数料が大きいです。
信託報酬は毎日取られる手数料ですので、できる限り低くしたいですね。
(年率の値が日割りされ、基準価額に反映されている。別途支払うわけではない。)
元本保証の金融商品ではない
投資信託はリスク資産です。
元本保証された商品ではありませんので、損失を出す可能性もあります。
売買タイミングにラグがある
投資信託は売買にタイムラグがあるものがあります。
今の基準価格で売ったり買ったりができません。
紹介した投資信託は、購入、売却を申し込んだ翌日以降の価格での売買となります。
ただ、長期投資を前提としている場合、数日の値動きはあまり気にしなくてもよいでしょう。
まとめ
- インデックス投資信託の方が成績がよい
- 運用コストが圧倒的に安い
- 分散効果が大きい
- 手数料が安い
購入売却手数料:無料
信託報酬:0.3%以下 - 純資産額が大きい
純資産額:100億円以上 - 成長性のある指数
米国株式インデックス
全世界株式インデックス
全米株式インデックス
- eMaxis Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
全世界株式インデックス
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)
投資信託は、面倒な運用を人に任せられるため、投資初心者にもオススメです。
しかし、初心者を狙った悪質な商品もあります。
この記事で紹介した特徴と比較しながら、慎重に選びましょう。
賃金が上がらない日本では、投資の重要性が増してくると思います。
投資にはリスクが伴いますが、リスクを取らなければリターンは得られません。
自分にとって適切なリスクを取りながら、効果的に資産を増やしたいですね。
投資銘柄選びの参考になりましたでしょうか?
皆様の資産形成が上手くいくことを願っています。
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