2024年から新NISAが始まります。
これまでのNISA、つみたてNISAから大幅にパワーアップしています。
新NISAに関する詳しい情報はこちら。
資産運用を始める人の強い味方となってくれるでしょう。
とても魅力的になった新NISAですが、証券口座選びが重要になってきます。
長期運用を前提とした場合、その証券口座に一生涯預けることになるでしょう。
(別証券口座への移管ができないため)
オススメなのは手数料が安いネット証券ですが、ネット証券の中でもお得感に大きな差があります。
ポイントとなるのは以下の2つです。
各証券会社で、投資信託購入や投資信託保有額に応じたポイント還元を行っています。
このポイント還元率に大きな違いがあるのです。
同じ投資をした場合でも、年間で数千ポイント以上の差が発生します。
この記事では、代表的なネット証券4社をピックアップしました。
これら4社の中で
を紹介します。
大人気eMAXIS Slimシリーズで運用した場合、どれくらいのポイント差になるのかも計算してみました。
新NISAの口座選びの参考になると嬉しいです。
新NISA用証券口座選びのポイント
新NISAの証券口座選びでポイントとなるのは以下の2つです。
①は、投資信託をクレジットカードで毎月購入するともらえるポイントです。
主要なネット証券で対応していて、0.5%〜1%程度のポイント還元が受けられます。
(年会費無料のカードの場合)
毎月の購入金額に上限があり、多くの証券で「月5万円まで」となっています。
②は、投資信託の保有額に応じてポイントがもらえるサービスです。
「毎月ポイントをもらえる」
「一定額に達したらもらえる」
など、各証券会社でサービス内容が異なります。
ポイント還元率、保有ポイントの比較
代表的なネット証券4社の
①クレカ投信積立のポイント還元率
②投資信託保有ポイント
を比較してみましょう。
なお、クレジットカードは年会費無料(※)のものにしています。
※一部のクレジットカードは、年1回以上の利用で無料。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
①クレカ投信積立のポイント還元率 | 三井住友カード(NL):0.5% (上限:月5万円) | 楽天カード:0.5% (上限:月5万円) 楽天キャッシュ:0.5% (上限:月5万円) | マネックスカード:1.1% (上限:月5万円) | au PAY カード:1.0% (上限:月5万円) |
①で貰えるポイント | Vポイント | 楽天ポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
②投資信託保有ポイント | 投信マイレージ 保有額に応じて毎月ポイント:0.0175~0.15% | ハッピープログラム 残高達成でポイント:10~500ポイント | 投信保有ポイント 保有額に応じて毎月ポイント:0.03~0.08% | 資産形成プログラム 保有額に応じて毎月ポイント:0.005~0.24% |
②で貰えるポイント | Tポイント Vポイント Pontaポイント dポイント JALポイント | 楽天ポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
投信マイレージ、投信保有ポイント、資産形成プログラムは、投資信託でポイント還元率が異なります。
それぞれの還元率は、各証券会社のホームページで確認してください。
SBI証券:投信マイレージポイント付与率
マネックス証券:投信保有ポイント付与率
auカブコム証券:資産形成プログラム付与率
新NISAにオススメの証券口座
新NISAを以下の条件で利用することを考えます。
年間360万円も投資できるのは極少数
楽天証券では毎月10万円までポイント還元可能
という理由から、この記事では「毎月10万円」というのを想定してみました。
月10万円の積立を行った場合、15年で満額(1,800万円)に達します。
SBI証券 or マネックス証券
もらえるポイントは「マネックス証券」がトップです。
①クレカ投信積立のポイント還元率が「1.1%」ですので、その差が大きく影響しています。
しかし、
などのデメリットもあります。
「SBI証券」は、ポイント還元では「マネックス証券」に劣りますが、
など、投資家に嬉しいサービスが充実しています。
また、②投資信託保有ポイントの還元率は一番大きいです。
15年超の超長期では、獲得ポイントの差は小さくなっていきます。
個人的には「SBI証券」推しです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)で運用した場合
みんな大好き「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で運用した場合、どれくらいの差になるかみてみましょう。
なお、②投資信託保有ポイントについては概算です。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
①クレカ投信積立のポイント還元率 | 45,000ポイント | 90,000ポイント | 99,000ポイント | 90,000ポイント |
②投資信託保有ポイント | 52,920ポイント | 1,090ポイント | 37,800ポイント | 6,300ポイント |
合計 | 97,920ポイント | 91,090ポイント | 136,800ポイント | 96,300ポイント |
総獲得ポイントは「マネックス証券」がダントツで、15年間で約4万円相当の差となっています。
②投資信託保有ポイントは「SBI証券」が一番大きいため、20年、30年と運用することを考えると、その差は縮まっていきます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)で運用した場合
大人気「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で運用した場合、どれくらいの差になるかみてみましょう。
なお、②投資信託保有ポイントについては概算です。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
①クレカ投信積立のポイント還元率 | 45,000ポイント | 90,000ポイント | 99,000ポイント | 90,000ポイント |
②投資信託保有ポイント | 41,076ポイント | 1,090ポイント | 37,800ポイント | 6,300ポイント |
合計 | 86,076ポイント | 91,090ポイント | 136,800ポイント | 96,300ポイント |
こちらも総獲得ポイントは「マネックス証券」がダントツで、15年間で約5万円相当の差となっています。
①クレカ投信積立のポイント還元率の差が大きく影響しています。
SBI証券では「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の②投資信託保有ポイントの還元率が低く、最下位となっています。
しかし、20年以上運用すると楽天証券、auカブコム証券よりもポイントが貰える計算です。
(「マネックス証券」には追いつかない。)
まとめ
新NISAによるインデックスファンドの長期運用を考えた場合、
どこの証券口座を選ぶか?
どの投資信託を選ぶか?
この2つがパフォーマンスに大きく影響しそうですね。
証券口座に関しては、
ポイント還元のお得感
証券口座の使い勝手
を考えて選ぶのがよいと思います。
悩むなら「SBI証券」が無難でしょう。
投資信託については
分散
低コスト
がポイントになります。
僕の考える投資信託の選び方については以下の記事で詳しく紹介しています。
よろしければ参考にしてみてください。
ポイント還元率は、2023年5月時点の情報をもとに比較しています。
今後、新NISA開始に向けて、証券会社が本気を出すかもしれません。
実際、楽天証券がクレカ投信積立のポイント還元率を上げてきました。
(それでも他社に見劣りしていますが、)
新しい情報が出た時は、改めて比較していきたいと思います。
自分の大切なお金ですので、よりお得に運用したいですね。
証券口座選びの参考になりましたでしょうか。
皆様の資産形成が上手くいくことを願っています。
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