「全米株式」か「全世界株式」か
インデックス投資を始めようとした時、最も悩みやすい問題の一つです。
僕は「米国株式インデックスファンド」を中心に運用しています。
ここ数年、「全世界株式」よりも「全米株式」のリターンの方が大きいです。
アメリカは人口やGDPの増加も予想され、今後も経済の中心だと思います。
もちろん、米国に集中することでリスクも大きくなります。
しかし、サラリーマンの収入があるので許容範囲です。
※リンク先は、僕の運用実績を紹介している記事です。
僕は投資信託で運用しています。
投資信託は、リバランスや再投資の手間がなくラクチンです。
ETFの方が手数料は安いですが、低コストの投資信託も登場しています。
この記事では、僕が「全米株式」にした理由と投資信託で運用している理由を詳しく紹介します。
僕は「全米株式」をメインに運用していますが、迷うなら「全世界株式」の方が無難です。
「米国株式」の方がリスクが高いですからね。
2022年はとんでもない額のマイナスを叩き出してくれましたよ(涙)。
NISAやiDeCoの銘柄選びの参考になると嬉しいです。
全米株式にした理由
冒頭でも紹介しましたが、全米株式インデックスファンドにした理由は以下の通りです。
より大きなリターンを狙いたい
「全米株式」と「全世界株式」、これらの代表的なインデックスファンドのリターンを比較してみましょう。
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | |
リターン(年率) | 13.54 | 10.68 |
ここ数年では全米株式の方がリターンが大きいです。
今後も「米国株式>全世界株式」になるかは分かりませんが、過去のリターンをもとに「全米株式」にしています。
アメリカの経済成長に期待
人口増加とGDP増加は、経済成長に欠かせないでしょう。
先進国の中では、アメリカが人口増加とGDP成長の期待が大きいです。
感覚的な話ですが、身の回りにはアメリカ企業の製品・サービスで溢れています。
Apple、Microsoft、Google、Amazon、、、
これらの製品・サービスがない生活に戻るのは難しいでしょう。
このような世界を牽引する企業を輩出する環境が、アメリカにはあると思っています。
リスクは許容できる
「全米株式」と「全世界株式」の代表的なインデックスファンドのリスクを比較してみましょう。
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | |
リスク(年率) | 24.09 | 23.31 |
リスクは「全米株式」の方が高いです。
最大で50%程度下落する覚悟が必要でしょう。
しかし、以下の理由からリスクは許容できます。
今現在は、資産で生活を賄っているわけではありません。
それならば、リスクをとってより大きなリターンを狙おうという考えです。
なお、現状の「全世界株式」は半分以上「米国株式」で構成されています。
そのため、直近3年で見るとリスクの差は小さいです。
しかし、「全世界株式」は今後の情勢によって「米国株式」の比率が変化していきます。
時代に合わせて地域の割合が変化していくのも「全世界株式」の特徴です。
(おまけ)多くのFIRE本は「米国株式」
日本でもFIREがブームになり、多くの関連本が出版されています。
これらの書籍では「米国株式インデックスファンド」が推奨(前提に)されています。
僕もこれらの書籍に触発されました。
そのため「米国株式インデックスファンド」がメインです。
迷うなら「全世界株式」
ここまで読んでも迷うなら「全世界株式」にしておきましょう。
「全米株式のみは不安」
「今後も本当にアメリカが成長するの?」
その不安は疑問はごもっともです。
そして、その不安は誰にも消せないでしょう。
(僕自身も不安はありつつも投資を続けています。)
将来は誰にも分かりません。
しかし、ただ足踏みしているのは「もったいない」です。
投資において、元本と同じくらい時間(期間)は重要となります。
迷ってるくらいなら不安の少ない「全世界株式」で始めてしまいましょう。
今の段階では「全米株式」とリターンに大きな差はありませんし。
投資信託にした理由
僕が実際に運用している商品は以下の通りです。
※リンク先は、僕の運用実績を紹介している記事です。
これらは、VTIやS&P500に連動する投資信託です。
ETFでも購入可能ですが、以下の理由から投資信託にしています。
一言でまとめると「面倒だから」です。
子育てリーマンに面倒なことは無理!
クレカ積立を設定しておけば、後は自動で買ってくれます。
さらにポイント還元まで受けられるおまけ付き!
なお、ETFと投資信託のメリット・デメリットは以下の通りです。
ETF | 投資信託 | |
メリット | 手数料が格安 分配金がもらえる | 円で買える 自動で再投資 少額から購入可能 クレカ積立ができる |
デメリット | ドルの購入が必要 再投資は自分で行う まとまった資金が必要 | ETFよりは手数料が高い |
オススメの証券口座
投資信託なら、先ほど紹介したクレカ積立(ポイント還元あり)ができる証券口座がオススメです。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
提携クレジットカード | 三井住友カード | 楽天カード | マネックスカード | auPAYカード |
ポイント還元率 (上限:毎月5万円) | 0.5% 1%(ゴールド) 2%(プラチナ) | 0.2% 0.5%(楽天キャッシュ) | 1.1% | 1% 3%(UQ利用者) 5%(au利用者) |
ポイント種類 | Vポイント | 楽天ポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
還元率に違いはありますが、そこまで気にしなくていいレベルです。
好きなところでいいと思います。
ちなみに、僕はマネックス証券以外の口座でクレカ積立をしています。(笑)
「一番無難かな?」と思うのは「SBI証券」です。
口座開設者数No.1の安心感があります。
また、超低コストの投資信託「SBI・Vシリーズ」が買えるのも魅力の一つです。
商品名 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド |
指数 | S&P500 | S&P500 |
分配金 | なし(再投資) | なし(再投資) |
購入手数料 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 0.0968% | 0.0938% |
信託財産留保 | なし | なし |
商品名 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド |
指数 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
分配金 | なし(再投資) | なし(再投資) |
購入手数料 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 0.162% | 0.0938% |
信託財産留保 | なし | なし |
まとめ
※リンク先は、僕の運用実績を紹介している記事です。
インデックス・ファンドによる投資をしようと考えた時、
「全米株式」か「全世界株式」か
というのは、本当に悩ましいです。
この記事では、僕が「米国株式」をメインに投資している理由を紹介しました。
ここまで読んで悩むようなら「全世界株式」にした方が無難だと思います。
今抱いている「米国株式」に対する不安を、完全に消してくれるものはないでしょう。
それよりも、悩んで始められない時間がもったいないです。
僕も資金の一部を「全世界株式」で運用していますが、順調に増えていますよ。
「全米株式だからダメ」「全世界株式だからダメ」ということはないと思います。
大事なのは「株式投資をするか/しないか」です。
銘柄選びの参考になりましたでしょうか?
皆さまの資産形成が上手くいくことを願っています。
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