Q:S&P500インデックス・ファンドに投資したい
A:【eMAXIS Slim】【SBI・V】【たわらノーロード】などがある
Q:S&P500インデックス・ファンドごとの違いが知りたい
A:手数料、純資産額、iDeCo対応に差がある
Q:S&P500インデックス・ファンド選びで迷っている
A:【eMAXIS Slim】がオススメ
僕は3年以上、S&P500に連動するインデック・ファンド(投資信託)を運用しています。
S&P500は「米国の主要企業500社から構成されるインデックス」です。
VTIと並んで米国株インデックス投資では、王道の指数として知られています。
最も有名なのが、VOOというETFです。
ETFは初心者にとっては難易度が高めとなっています。
そこで、初心者にオススメなのが「S&P500に連動する投資信託」です。
少額(100円)からスタートすることができるので、ハードルが低くなっています。
また、つみたてNISAやiDeCoという非課税口座も利用可能です。
長期運用では、手数料が安いこともパフォーマンスに大きく影響します。
代表的な低コストで運用できるS&P500連動の投資信託は以下の3つです。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- たわらノーロード S&P500
これらの投資信託はS&P500に連動するという点では同じですが、それ以外の点でわずかに違いがあります。
この記事では
- 各投資信託の特徴比較
- 投資信託とETF(VOO)との違い
- どれがオススメなのか
- オススメの買い方
について紹介します。
オススメの結論を先に書いてしまうと
迷っているならeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
オススメの買い方はクレカ積立
つみたてNISAやiDecoでの購入も可能
eMAXIS Slimは運用実績が良く、この中ではコストが一番低いです。

僕もNISA枠で
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
を買っています。
投資信託選びの参考になると嬉しいです。
なお、VTI連動の投資信託や全世界株式連動の比較も行っていますので、他の指数にも興味がある方は参考にしてみてください。
【eMAXIS Slim】【SBI】【たわらノーロード】の比較
それぞれの投資信託を比較してみましょう。
基本情報の比較
ベンチマークや手数料などの基本情報を比較してみましょう。
商品名 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | たわらノーロード S&P500 |
指数 | S&P500 | S&P500 | S&P500 |
構成銘柄数 | 500銘柄 | 500銘柄 | 500銘柄 |
純資産額 (2023年5月12日時点) | 19,954.18 億円 | 8,640.31 億円 | 1.15 億円 |
設定日 | 2018年7月3日 | 2019年9月26日 | 2023年3月30日 |
分配金 | なし(再投資) | なし(再投資) | なし(再投資) |
購入手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 0.09372% | 0.0938% | 0.09372 % |
信託財産留保 | なし | なし | なし |
取扱証券会社 | 楽天証券、 SBI証券、 マネックス証券など | SBI証券、 マネックス証券など | 楽天証券、 SBI証券、 マネックス証券など |
つみたてNISA | 〇 | 〇 | 〇 |
iDeCo | ○ | × | × |
どちらも低コストで運用できる優良ファンドです。
「手数料の差はほぼ誤差」のようなものです。
大きな違いは「純資産額」と「iDeCo対応か」となっています。
純資産額は【eMAXIS Slim】がぶっ飛んでますね。
純資産額が大きいほど償還リスク(強制解約リスク)が低くなります。
iDeCoを利用して購入したい場合、【eMAXIS Slim】一択です。
投信保有ポイントの比較
投資信託には「投信保有ポイント」という保有しているだけでポイントがもらえるサービスもあります。
「投信保有ポイント」サービスがある、代表的なネット証券4社のポイント還元率を比較してましょう。
eMAXIS Slim 米国株(S&P500) | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | たわらノーロード S&P500 | |
SBI証券 | 0.0326% | 0.022% | 0.0346% |
マネックス証券 | 0.03% | 0.03% | 0.03% |
Auカブコム証券 | 0.005% | 0.005% | 0.005% |
投資信託の保有額に対し、毎年0.005〜0.05%のポイントが付与されます。
SBI証券がポイント付与率が高めですね。
バンガードS&P500 ETF(VOO)との違い
S&P500に連動する商品で「バンガードS&P500 ETF(VOO)」というETFがあります。
投資信託(【eMAXIS Slim】)との違いは以下の通りです。
VOO | eMAXIS Slim | |
手数料 | 年率0.03%程度 | 年率0.09372% |
直近配当利回り | 1.53% | なし |
最低投資額 | 約50,000円~ | 100円~ |
つみたてNISA | × | ○ |
ポイントをまとめると、VOO(ETF)は
- 手数料が安い
- 分配金がもらえる
- ドルの購入が必要
- 再投資は自分で行う
- まとまった資金が必要
- つみたてNISA、iDeCoは使えない
(一般NISA、ジュニアNISAなら可能)
VOO(ETF)と投資信託の選び方としては
- 経費を安く抑えたいならVOO
- 手間を少なくしたいなら投資信託
というのが良いでしょう。
【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】の特徴
米国株の主要500銘柄に投資できる「米国株まるごとパック」です。
- 成長が期待できるインデックス
→30年以上成長を続けている - 純資産額が大きい
→償還のリスクが低い - 手数料が安い
→長期的には大きな運用差になる
長期投資にオススメのファンドとなっています。
つみたてNISAやiDoCoとの相性も良いでしょう。
何冊もの投資本やFIRE本で紹介されています。
また、「Fund of the Year」という投信ブロガーが選ぶ優良ファンドにランクインしている人気ファンドでもあります。
【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】の構成銘柄
- アップル
- マイクロソフト
- アマゾン・ドットコム
- テスラ
- メタ・プラットフォームズ
(ファイスブック) - アルファベットC
- アルファベットA
- エヌヴィディア
- バークシャー・ハサウェイ
- JPモルガンチェース
一度は聞いたことがある米国の主要企業に投資されています。
アルファベットは「Google」の運営会社です。
これら有名企業の株主になれると思うと、ちょっとすごい人になれた気がします。
【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】の市場価格・分配金・利回り
市場価格(2023年5月12日):19,731円
利回り(直近3年の年率):22.45%
リスク(直近3年の年率):15.99%
分配金:0円
直近3年の利回りは脅威の22%超です。
ここ最近は米国株式市場が好調でしたので、その恩恵を受けています。
円安の影響もあるでしょう。
【SBI・V・S&P500インデックス・ファンド】の特徴
eMAXIS Slim同様「米国株まるごとパック」です。
- 成長が期待できるインデックス
→30年以上成長を続けている - 純資産額が大きい
→償還のリスクが低い - 手数料が安い
→長期的には大きな運用差になる - iDeCo非対応
こちらも長期投資にオススメの投資信託となっています。
つみたてNISAは対象ですが、iDeCoは使えないので注意が必要です。
【SBI・V・S&P500インデックス・ファンド】の構成銘柄
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同じです。
【SBI・V・S&P500インデックス・ファンド】の市場価格・分配金・利回り
市場価格(2023年5月12日):18,076円
利回り(直近3年の年率):22.3%
リスク(直近3年の年率):15.95%
分配金:0円
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同等。
指数が同じなので、ほぼ変わりありません。
【たわらノーロード S&P500】の特徴
eMAXIS Slim同様「米国株まるごとパック」です。
- 成長が期待できるインデックス
→30年以上成長を続けている - 手数料が安い
→長期的には大きな運用差になる - 純資産額が小さい
- iDeCo非対応
こちらも長期投資にオススメの投資信託となっています。
つみたてNISAは対象ですが、iDeCoは使えないので注意が必要です。
また、比較的新しい商品のためか、純資産額が小さいです。
一般的に「純資産額100億円以上あれば安心」と言われているので心配です。
現状、積極的に選ぶような商品ではないですね。
他の商品との差別化を含めて、今後に期待です。
【たわらノーロード S&P500】の構成銘柄
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同じです。
【たわらノーロード S&P500】の市場価格・分配金・利回り
市場価格(2023年5月12日):10,292円
利回り(直近3年の年率):ー%
リスク(直近3年の年率):ー%
分配金:0円
新しい投資信託のため、情報がほとんどありません。
指数が同じなので、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同等と考えて良いでしょう。
迷ったらオススメのS&P500投資信託
それぞれの投資信託の違いは「純資産額」と「iDiCo対応」です。
(手数料は誤差みたいなもの)
迷うようなら【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】にしておけば問題ないでしょう。
- 純資産額が大きい(償還リスクが低い)
- 手数料が最安
- iDeCo対応
オススメの購入方法
オススメの購入方法は、クレジットカードによる毎月積立です。
購入額に応じたポイントがもらえます。
主な証券会社と提携クレジットカード、ポイント還元率は以下の通りです。
(【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】)
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
提携クレジットカード | 三井住友カード | 楽天カード | マネックスカード | auPAYカード |
ポイント還元率 (上限:毎月5万円) | 0.5% 1%(ゴールド) 2%(プラチナ) | 0.2% | 1.1% | 1% 3%(UQ利用者) 5%(au利用者 |
ポイント種類 | Vポイント | 楽天ポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
SBI証券では最大2%もらえますが、年会費がかかるカードなので注意が必要です。
auカブコム証券も最大5%もらえますが、auスマホの高い料金プランに加入している必要があります。

無理に最大ポイント還元を目指す必要はないよ
年会費無料のカードでも十分
【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】オススメの買い方
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のオススメの買い方は
マネックス証券でマネックスカードによるクレカ積立
です。
クレカ積立ポイント還元率:1.1%
投信保有ポイント:年率0.03%
毎月5万円積み立てると、年間で6600円分のポイントがもらえます。
つみたてNISAやiDeCoによる購入もオススメです。
まとめ
違いはほぼない
→ 「純資産額」と「iDeCo対応」
【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】
→マネックス証券+マネックスカード
投資において、インデックス(指数)選びは重要です。
S&P500は今後も成長が期待できる優良なインデックスでしょう。
この記事で紹介した
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
は僕自身も積立していて、順調に増えています。
アメリカ経済、やっぱり強いです。
もちろん投資なので元割れするリスクがあり、マイナスになる時期もありました。
しかし、リスクを取らなければリターンを得られない世の中です。
僕は10年後、20年後のリターンを信じて、今後もS&P500連動の投資信託に投資を続けていくでしょう。
銘柄選びの参考になりましたでしょうか?
皆さんの資産運用が上手くいくことを願っています。
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