Q:全世界株式インデックス・ファンドに投資したい
A:【eMAXIS Slim】【楽天】【はじめてのNISA】などがある
Q:全世界株式インデックス・ファンドごとの違いが知りたい
A:手数料、純資産額、iDeCo対応に差がある
Q:全世界株式インデックス・ファンド選びで迷っている
A:【eMAXIS Slim】がオススメ
僕はジュニアNISAで「全世界株式インデックス・ファンド」に投資しています。
「米国株か、、、全世界株か、、、」
インデックス投資界隈では、度々話題になる議題です。
米国株式インデックス:S&P500など
全世界株式インデックス:MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスなど
「今後もアメリカ経済が一番とは限らない」
「新興国の成長も取りこばしたくない」
「より分散効果がある方がよい」
と考えている人は、全世界株式インデックス・ファンドを選択するのではないでしょうか?
僕も自分のNISAでは「全米株式インデックス・ファンド」ですが、
ジュニアNISAでは「全世界株式インデックス・ファンド」を選択しました。
子どもが大人になる頃の世界なんて想像できませんので。
代表的な低コストで運用できる全世界株式インデックス・ファンドは以下の3つです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)
全世界株式に連動すると言う点では同じですが、それぞれ違いがあります。
この記事では、全世界株式インデックス・ファンドで
各インデックス・ファンドの特徴比較
投資信託とETF(VT)との違い
どれがオススメなのか
オススメの買い方
を紹介します。
先に結論を書いてしまうと、
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
オススメの買い方はクレカ積立
eMAXIS Slimは純資産額が圧倒的、実績も十分です。
投資信託選びの参考になると嬉しいです。
なお、米国株式インデックス・ファンドの比較も行っていますので、興味がある方は参考にしてみてください。
全世界株式インデックス・ファンドの特徴
全世界の企業に投資できる、全世界株まるごとパックです。
- 成長が期待できるインデックス
→ 世界経済は年々成長している - 純資産額が大きい
→ 償還のリスクが低い - 手数料が安い
→ 長期的には大きな運用差になる
全世界株式インデックス・ファンドは、書籍や動画などで長期投資にオススメされることが多く、王道のインデックス・ファンドとなっています。
特にこの記事で紹介するeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、「コレを一本でOK」と言われているほと、有名・人気のインデックス・ファンドです。
NISAやiDeCoを利用して、非課税で運用することも可能です。
また、「Fund of the Year」という投信ブロガーが選ぶ優良ファンドにランクインしている人気インデックス・ファンドもあります。
MSCI ACWIの構成銘柄
この記事で紹介する全世界株式インデックス・ファンドは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)という指数を用いています。
MSCI ACWI指数は、全世界の主要約3,000社で構成されています。
- アップル
- マイクロソフト
- アマゾンドットコム
- アルファベットA
- アルファベットC
- テスラ
- エヌヴィディア
- TSMC
- メタプラットフォームズ
(フェイスブック) - ユナイテッドヘルスグループ
現状は、アメリカ企業が構成比率が大きいです。
アメリカ以外で台頭する国が現れれば、構成比率は変わっていくでしょう。
世界中の企業の株主になれると思うとワクワクしますね。
全世界株式インデックス・ファンドの比較
代表的な全世界株式インデックス・ファンドを比較してみましょう。
基本情報の比較
ベンチマークや手数料などの基本情報を比較してみましょう。
商品名 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) |
ベンチマーク | MSCI ACWI | MSCI ACWI | MSCI ACWI |
純資産額 (2023年11月17日時点) | 16,864.32 億円 | 21.56 億円 | 12.2 億円 |
設定日 | 2018年10月31日 | 2023年10月27日 | 2023年7月10日 |
分配金 | なし(再投資) | なし(再投資) | なし(再投資) |
購入手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 0.05775% | 0.0561% | 0.05775% |
信託財産留保 | なし | なし | なし |
取扱証券会社 | 楽天証券、SBI証券、 マネックス証券など、他多数 | 楽天証券 | 野村證券、SBI証券、auカブコム証券、マネックス証券、松井証券、PayPay證券 |
iDeCo | ○ | × | × |
手数料、純資産額、取扱証券会社、iDeCo対応に違いがあります。
インデックス・ファンドを選ぶ際のポイントは
- 手数料
→ 購入手数料、信託財産留保:なし、信託報酬:0.1%以下 - 純資産額
→ 100億円以上
手数料は、どのインデックス・ファンドもOKです。
楽天が一番安いですが、ゴミみたいな差です。
純資産額は【eMAXIS Slim】以外は不安が残りますね。
投信保有ポイントの比較
投資信託には「投信保有ポイント」という保有しているだけでポイントがもらえるサービスもあります。
「投信保有ポイント」サービスがある、代表的なネット証券4社のポイント還元率を比較してましょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) | |
SBI証券 | 0.0175% | ー | 0.0175% |
楽天証券 | ー | 0.017% | ー |
マネックス証券 | 0.0175% | ー | 0.0175% |
auカブコム証券 | 0.005% | ー | 0.005% |
投資信託の保有額に対し、毎年0.005〜0.0175%のポイントが付与されます。
リスク、リターンの比較
リスク、リターン、シャープレシオのパフォーマンスを比較してみましょう。
1年 | 3年 | 5年 | |
eMAXIS Slim | 15.03% | 16.25% | 15.07% |
楽天 | ー | ー | ー |
はじめてのNISA | ー | ー | ー |
1年 | 3年 | 5年 | |
eMAXIS Slim | 19.43% | 16.92% | 15.07% |
楽天 | ー | ー | ー |
はじめてのNISA | ー | ー | ー |
1年 | 3年 | 5年 | |
eMAXIS Slim | 1.26 | 1.05 | 0.76 |
楽天 | ー | ー | ー |
はじめてのNISA | ー | ー | ー |
eMAXIS Slim以外は、新しいインデックス・ファンドなのでデータがありませんが、同じインデックなので、同じくらいと考えて大丈夫でしょう。
ここで一番気にするべきは、リスクです(リターンではありません)。
1年で15%程度の増減は覚悟しておきましょう。
100万円預けると、1年後115万円になることも85万円になることもあるということです。
85万円になるのがキツいと思うなら、リスクを取りすぎでしょう。
このような感じで「リスク許容度」を意識すると脱初心者です。
ETF(VT)との違い
指数は異なりますが、「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)というETFでも、全世界株式に投資できます。
このVT(ETF)とeMAXIS Slim(投資信託)の違いは以下の通りです。
VT | eMAXIS Slim | |
手数料 | 年率0.07%程度 | 年率0.05775% |
直近配当利回り | 1.23% | なし |
最低投資額 | 約15,000円~ | 100円~ |
ポイントをまとめると、VT(ETF)は
- 分配金がもらえる
- ドルの購入が必要
- 再投資は自分で行う
- まとまった資金が必要
一般的にETFの方が手数料が安いのですが、全世界株式に関しては逆転しています。
低コストのインデックス・ファンドが登場したことにより、ETFで投資するメリットはないと思います。
結局どれがいいの?
3つの投資信託の主な違いは
- 純資産額
- iDeCo対応
- 取り扱い証券会社
になります。
どれにするか迷う方へのにオススメは
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、純資産額が圧倒的に多く、安心感があります。
※純資産額が大きいほど、償還という強制解約のリスクが低い
ただ、手数料は楽天が安いです。
楽天経済圏を利用している方は、楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドがお得かもしれません。
オススメの買い方
全世界株式インデックス・ファンドは、クレジットカードによる毎月積立がオススメです。
クレジットカードで毎月積立を行うと、購入に応じてポイントがもらえます。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
提携クレジットカード | 三井住友カード | 楽天カード | マネックスカード | auPAYカード |
ポイント還元率 (上限:毎月5万円) | 0.5% 1%(ゴールド) 5%(プラチナリファード) | 0.5% 0.75%(ゴールド) 1%(プレミアム) | 1.1% | 1% 3%(UQ利用者) 5%(au利用者) |
ポイント種類 | Vポイント | 楽天ポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
SBI証券では最大5%もらえますが、年会費がかかるカードなので注意が必要です。
auカブコム証券も最大5%もらえますが、auスマホの高い料金プランに加入している必要があります。

無理に最大ポイント還元を目指す必要はないよ
年会費無料のカードでも十分
まとめ
- 取扱証券会社が異なる
→ 楽天は楽天証券のみ - iDeCo対応が異なる
→ eMAXIS Slimのみ対応 - 手数料が異なる
→ 楽天が最安だが誤差レベル
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
直近では、全米株式インデックス・ファンドに負けていますが、今後もこの状態が続くかわかりません。
他の国の成長を逃さないのが、全世界株式インデックス投資の魅力の一つです。
長期投資において、ベンチマーク(指数)と手数料が超重要です。
この記事では【eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)】をオススメましたが、他の投資信託も合格点だとは思います。
すでに保有している人は、わざわざ買い替える必要はないでしょう。
最後に、投資では元割れするリスクがあります。
全世界株式インデックス・ファンドも例外ではありません。
僕も【eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)】を保有していますが、マイナスになる時期がありました。
投資信託購入の際は、リスクを十分考慮しましょう。
銘柄選びの参考になりましたでしょうか?
皆さんの資産運用が上手くいくことを願っています。
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