Q:円建て時価で全世界株式が買いたい
A:MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信(2559)
Q:投資信託との違いは?
A:リアルタイムで取引できる、配当金が出る
Q:円建てETFのメリットは?
A:ドル転が不要で簡単
Q:投資信託とETFどっちがいいの?
A:長期運用は投資信託
インデックスファンドに投資していると、株価が下落した時に買いたくなることはありませんか?
投資信託だと基準価格の反映にタイムラグがあり、下落したタイミングで買うのが難しいです。
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現物株のように取引できるのはないの?
ETFを利用すれば、現物株のように時価で取引できます。
しかし、外国株式に連動するETFは、ドル転が必要なことが多いです。
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円で買えるETFはないの?
全世界株式なら、円建てのETFが存在します。
簡単に取引でき、配当金もあります。
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円建てETFと投資信託、どちらがいい?
僕の結論としては、
長期運用なら投資信託でよい
となります。
円建てETFは、面白い商品ですが中級者向けだと思います。
投資経験の少ない初心者の方は、投資信託でよいでしょう。
投資信託との違い
円建てETFのメリット・デメリット
円建てETFの手数料を下げる方法
円建てETFは、どんな場合にオススメか?
なぜ投資信託の方がオススメなのか?
なお、全米株式(S&P500)に連動する円建てETFもあります。
銘柄選びの参考になると嬉しいです。
投資信託との違い
代表的な全世界株式の投資信託と、円建てETFを比較してみましょう。
商品名 | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | MAXIS全世界株式 (2559) |
指数 | MSCI オール・カントリー・ ワールド・インデックス | MSCI オール・カントリー・ ワールド・インデックス |
純資産額 (2023年3月17日時点) | 9147.54 億円 | 219.97 億円 |
設定日 | 2018年10月31日 | 2020年1月9日 |
分配金 | なし(再投資) | あり |
購入手数料 | 無料 | 無料(※) |
信託報酬 | 0.1144% | 0.0858% |
信託財産留保 (売却手数料) | なし | なし(※) |
取扱証券会社 | 楽天証券 SBI証券 マネックス証券など | 楽天証券 SBI証券 マネックス証券など |
最低購入金額 | 100円 | 時価 |
NISA | ○ | ○ |
つみたてNISA | ○ | × |
iDeCo | ○ | × |
※一部証券会社のみ(SBI証券、楽天証券など)
リターンの比較
直近3年のリターン、リスクを比較してみましょう。
パフォーマンス | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | MAXIS全世界株式 (2559) |
リターン(年率) 1年 | 2.22% | 8.54% |
リターン(年率) 3年 | 25.6% | 16.5% |
リスク(年率) 1年 | 19.75% | 20.32% |
リスク(年率) 3年 | 19.17% | 17.81% |
シャープレシオ 1年 | 0.21 | 0.57 |
シャープレシオ 3年 | 1.29 | 0.95 |
どちらも比較的新しい商品ですので、短期的なデータしかありません。
リターンの比較は難しいですが、リスクはどちらも20%前後となっています。
どちらを選んだとしても、年間で20%程度増減するリスクがありそうです。
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | MAXIS全世界株式 (2559) | |
2022年分配金 | 0円 | 222円 |
2021年分配金 | 0円 | 156円 |
2020年分配金 | 0円 | 103円 |
ETFの特徴は分配金が出ることです。逆に投資信託は分配金がでません。
MAXIS全世界株式(2559)は約1%程度の分配金があり、半月に1度(6月と12月)半分ずつ支払われます。
円建てETFのメリット・デメリット
円建てETFのメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。
メリット | デメリット |
ドル転が不要 配当金が出る 運用コストが低い | 再投資の効率が悪い まとまった資金が必要 |
外国株ETFは、通常、円を外貨(ドルなど)にして購入する必要があります。
円建てのETFは、外貨の購入が不要なので売買が簡単です。
また、株式と同じように配当金もあります。
さらに、投資信託と比較して、運用コスト(信託報酬)が低いです。
デメリットは、配当金の再投資をしようとした場合、
自分で行う必要がある
税金が引かれてしまう
投資信託に比べ面倒で、税金の分だけ効率が悪いです。
投資信託は100円から購入できます。
しかし、円建てETFは10,000円以上のまとまった資金が必要です。
円建てETFの手数料を下げる方法
投資信託よりも低コストな円建てETFですが、さらに運用コストを下げる方法があります。
それが「貸株」サービスの利用です。
「貸株」を利用することで実質手数料をもっと下げることができます。
「貸株」は、文字通り株を貸すサービスです。
株(ETF)を貸すことで金利を受け取れます。
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株(ETF)を貸したら配当金はどうなるの?
配当金も「配当金相当額」として受け取ることが可能です。
ただし「貸株金利」「配当金相当額」は、雑所得の扱いとなります。
確定申告が必要になるので注意してください。
サラリーマンでも、雑所得が20万円を超えたら確定申告が必要です。
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確定申告を行わないのは脱税
脱税は立派な犯罪
仕組みがよく分からないの場合、「貸株」は止めましょう。
円建てETFは、どんな場合にオススメか?
手数料を安くしたい
配当金が欲しい
税金に詳しい
円建てETFは、投資信託よりも低コストで運用可能です。
「貸株」を使えば、実質コストをかなり抑えられます。
また、配当金がもらえるのも嬉しいポイントです。
インデックス投資だと「投資しているという実感」がありません。
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生活が変わるわけじゃないし
つまらないなぁ
配当金が出ると「投資している感」が出て、モチベーションアップに繋がります。
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口座の現金が増えるのは嬉しい
税金の知識があり、確定申告にも慣れている場合、「貸株」や各種控除を利用することで、円建てETFを最大限に活かすことができます。
そのような方は、投資信託よりも円建てETFを用いた方が、低コストで運用できるでしょう。
長期運用なら投資信託
メリットがたくさんある円建てETFですが、
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これから始めるなら
投資信託と円建てETF
どっちがいいの?
そう聞かれたら
長期運用なら投資信託でよい
と答えます。
一番の理由は「ETFは面倒だから」です。
ETFの分配金再投資は自分で行う必要があります。
投資信託なら「分配金の再投資は自動」です。
長期「ほったらかし」を前提とするなら、投資信託でよいでしょう。
また、投資信託は「つみたてNISA」「iDeCo」という非課税口座を活用できます。
利益に対する税金を減らすことができるのもメリットです。
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税金のことも考えると
運用コストの差はないかも
運用実績
損益:-800円
分配金:1,934円
(税引後の受取合計)
子どもの未成年口座で運用しています。
コロナ禍の給付金(約13万円分)で購入しました。
2023年現在は、米国の利上げの影響を受けて含み損となっています。
ただし、分配金を含めるとプラスです。
将来的には子どもに管理させようと思っています。
「投資するということ」「お金を増やすこと」「溢れた水から飲むこと」
これらを少しでも学ばせられたらいいな、と思っています。
まとめ
メリット | デメリット |
ドル転が不要 配当金が出る 運用コストが低い | 再投資の効率が悪い まとまった資金が必要 |
手数料を安くしたい
配当金が欲しい
税金に詳しい
長期運用なら投資信託でよい
円建てETFは、面白い商品ですが、ちょっと難しい側面もあります。
ある程度の知識がついた「中級者向け」という印象です。
始めて投資をする
老後資金を貯めたい
面倒なことはしなくない
このような方は、投資信託でよいと思います。
インデックス投資では「淡々と買って何もしない」というのが重要だったりします。
ETFか投資信託かというのは、そこまで考える必要はないでしょう。
指数(全世界株や全米株)
コスト(信託報酬:0.3%以下)
この辺りが抑えられていれば、問題ないです。
投資信託の選び方は、以下の記事でも紹介しています。
ブロガーの間で人気な投資信託というのもあります。
当ブログでは、僕の保有銘柄の運用実績も公開中です。
銘柄選びに迷っている方は、参考にしてみてください。
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
eMAXIS Slim全米株式(S&P500)
皆様の資産運用が上手くいくことを願っています。
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